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第14回舟橋聖一文学賞 決定


澤田 瞳子 『駆け入りの寺』



 著者プロフィール

 澤田 瞳子(さわだ・とうこ)

 一九七七年京都府生まれ。同志社大学文学研究科博士前期課程修了。二〇一〇年『孤鷹の天』でデビューし、一一年同作で中山義秀文学賞、一二年『満つる月の如し』で新田次郎文学賞、本屋が選ぶ時代小説大賞、一六年『若冲』で親鸞賞を受賞。著書に『火定』『落花』『駆け入りの寺』『稚児桜』など。











 作品紹介

 『駆け入りの寺』

 落飾した皇女が住持を務める比丘尼御所。そのひとつである林丘寺では、前住持であり後水尾帝の皇女・元瑶と、現住持である霊元帝の皇女・元秀を中心に、宮中と同じような生活が営まれていた。
 四季折々の年中行事、歴代天皇の忌日法要を欠かさず行い、出家の身でありながら、和歌管弦、琴棋書画を嗜む。そんな宮中さながらの平穏で優雅な暮らしが営まれている林丘寺には、ある日、夫との離縁を望む女が飛び込んできたり(「駆け入りの寺」)、総門の前に赤子が置かれたりと、次々に思いがけない出来事が(「三栗」)……。
 現世の苦しみから逃れた、その先にあるものとは何なのか。雅やかで心に染み入る七篇が収められた連作時代小説。





舟橋聖一文学賞とは?

 国宝・彦根城築城400 年祭の開催を機に、彦根市の発展を図るために創設した賞です。
 文学の振興を通じて、市民が豊かな心を育み、香り高い文化を築くため、名誉市民である舟橋聖一の文学の世界に通ずる優れた文芸作品に対し、「舟橋聖一文学賞」を贈ります。
対象作品
 小説
基準日など
 毎年6 月1日を基準日として、概ね同日より前の1年以内に刊行された単行本であること

 

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